ぬまのどろ

namazuのゆるい日記。 ゆるり更新。

エアコミケの雑な感想

このブログはイベントの感想をメモっておくものになりつつあるので、今回のエアコミケの感想もメモっておく。

中止発表まで

中止発表がされたときは東京都外出自粛要請や緊急事態宣言が出る前だった、 サンクリなどの先立つイベントが中止されていたが、なんだかんだ自分はコミケはやるだろうと思っていた。

”どんな方法でも”とか”どんな状況でも”という背景と歴史がコミケにはあったのと、最大手であること。このあたりからのプライド。  あとコミケを中止にしてやっていけるのかとか。コミケは割と惰性なところも大きいと思っていて、一度無くなることのリスクはそういう面でたくさんの人の活動に影響を与えると思っていた。 だから発表一週間前の状態がずっと続くようであれば、なんだかんだやったんじゃないかと思っていた。

中止が発表されて以後、これは正常性バイアスによって作られた考えだったと気づいた。 その後東京都外出自粛要請が始まって、何が何でも無理だったな。 と納得した。

中止~開幕まで

実際は中止とはいえ、コミケ合わせのすべては進んでしまっているので、コミケ合わせでもろもろが発生することは確実だった。(大手・企業はやる路線でこの時期生産を進めていて、ここでキャンセルは簡単にできないはずなので、売る場は必須だったはず。) 企業はコミケ合わせのキャンペーンを打ち、すでにエア即売会的なのはサンクリとかもろもろで存在していたので、その流れを再現し実施するための対応がいろいろなところで行われていたように思う。

準備やコミケに向けての流れなどはあったが、後述する締め切りの存在のなさと時間制約のなさから、盛り上がりというのはあまり感じなかった。 自分はいつもコミケ前だとそれ貯めているような熱がうまく溜まらず、調子がわるかった。 なんか幸いにも、社の隣のチームがコミケ合わせで ( サークルスペースメーカー|SNSをWeb同人誌即売会に! ) なものを作っていて、案の定燃えていたので、勝手に乗り込んで戦力になるなどの(要は自慰行為をして)発散することにした。

当日

当日感想箇条書き

前日夜~朝のドキドキ感がない

夜には配置チェック、順路確定、予測などなど。 ガレリアで涼んだり、朝には列に並んだり、などいろいろと楽しみがあったが当然全部ない。

コミケ合わせの友人と会うことがない

コミケで会う人たちと飲んだり、一緒に回ったりすることがない。 コミケでしか特に会うこともないので、会えず残念。

会場に並ぶ楽しみとか、抽選とかのリアル感はない

よくチケットでシャッターの前にいつもいる人、壁の前にいつもいる人とか等、ふと雑に会話が起きたりして楽しみがコミケにはあるがこういうのはない。  とあるサークルの前にいつもチケットでいる人みたいなのはコミケでは知っているが、他ではコミュニケーションを取ることもないので。

抽選や先生に直接挨拶できたりすることがないのも少し寂しい。

最近萌え系のあの辺のイラストレーターさんはなんかYoutube配信するのが常になったのか、みんなやっているので、この部分でちょっと楽しさはあった。 なんかみんな配信するようになったね。

最初に並ぶ => 並列処理で一番最初に確定するになる

もともと、10時にスペースの先頭に並んでおけば買うことができる という状態から twitter・booth・メロンブックスなどを監視して, 始まったら即買うことで買える という状態になる. 全サークルが10時に始めるわけではないので, 買うべきサークルを確認しておいて, そこでイベントがあったら動くという感じ.

これは疲れる。画面の向こうには何人いるかわからないので、先頭に自分がいるかどうかは当然わからない。 あと4日間の朝から夜まではこのイベントが発生する可能性がある。

私はソフトウェアデベロッパーなのでかなり自動化できるけれど、その手段を持たない人で熱量が高い人はこの対応をするために普段のコミケよりかなり疲弊してそう。

時間・場所制約がなくなる

販売時間が10時からではなくなるので、すべてのサークルがバラバラになる。 搬入量の限度が消えるので、無限に売る場合は無限に物が売られる。

このサークルは何時、このサークルは何時 みたいな感じになるので、感覚的にはその都度ゲリラ的にコミケが始まっているような感じがあった。 その時間のチェックと待機がそこそこ大変。

大手は受注が多くなる

自分が買うところを含めて、かなりの大手が受注形態で売っていた。

売る側は、締め切りの撤廃と現物をコミケで渡さなくてよいという状態から、 利益が出るロット数以上の受注を一度受けられればいいということになる。

受注でもコミケ限定の販売ができる、コミケで売った後受注もう一回の手間がないこと。

などから非常に受注がやりやすいんだと思う。 むしろ一度現物を用意しておいてその数だけ売るとか機会損失が生まれそうだしやらないよなと、 捌ける数もわかるので在庫リスクがなく非常に安心感が高い。

買う側としては、受注期間内に買えばいいので焦らなくて済む圧倒的な安心感。 あと布ものを何枚か買うために努力する必要がなくとっても楽。

(あまりいいことじゃないけど、手に入らなかった~とか言ってるのを見るのもはははwwとなるので、それはなくなってしまったけど)

なんとなく全部とか買うことが無くなる

コミケの熱でなんとなく全部買ってあるみたいなやつがまれによくある。 こういうのを買うことが基本無くなった。 良いのか、悪いのか(たぶんこういうノリで流れてるお金はかなりあってこの分が流れなくなるのは全体的に収益減になってそう) 島系の支出が無くなったとはいえ、今回はあまりお金を使わなかった。

島レベルだと今回はそもそも出さない傾向が高い

締め切りやコミケ自体がないとなかなか書き上げられるものではないのだと思う。 そして大手の受注通販が目立った結果、コミケとしての島の本頒布という部分が目立たなかったように思う。

これと受注、通販というのが重なった結果、今回はコミケというより、商業の色が濃かったなぁと感じた。(頒布・販売論争みたいな話で、とっくにコミケはそうだろ?とか言う話はあるが、今回は殊更にね)

コミケで間に合ってないものが売れる

これはなるほどと思った。 コミケのタイミングで現物が必要ない。 という背景から可能になる技。 ラフ状態の枕をコミケタイミングで受注が取れる。受注なのでそのあと完成させればよい。

コミケ合わせじゃないので、SJ入りとかだそうみたいなのあまりなかった

認知してないだけかもしれないけど。

既刊再販多い

なんか多いなと感じた。

  • 搬入量上限が消えたこと
  • このタイミングでこれも売っとこうという流れ。
  • 締め切りが消えたことで、十分な成果が出せず、それを補うため。 

みたいな感じで既刊再販をするひとが多かったのかなぁ? 

戦利品報告!!!

できない。。。。

いや都度来たらやるんだけどね。

なんとなく個人的にポイントなところ

  • コミケで現物が必要ない
  • 現物が手に入る時間がズレる
  • 搬入上限が存在しない
  • 順番という概念が消える
  • 時間制約が消えて、同時性がなくなる
  • リアルでの熱量の高まりや、そこでの偶発的なコミュニケーションがない

割と便利ではあったんだけど、やっぱいやだなぁと思うところもいろいろあったので、コロナってやつは何とかなってほしいですね。。。